ZOID(ゾイド)にリクルート出身者初の産業医、尾林氏が参画/Super Medical/Mental Officer として社員の健康問題を未然に防ぐ

プレスリリース 2014/09/01

株式会社じげん(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:平尾 丈、東証マザーズ:3679、以下じげん社)は、平成26年9月1日(月)より、業界や職種を問わずに突き抜けたスキル・ご経験をお持ちの社外のプロフェッショナルな方々を登用するZOID(ZIGExN Outstanding Innovative Director)制度(以下、ZOID制度)を活用し、新たなZOIDとしてリクルート出身者初の産業医、尾林 誉史(おばやし たかふみ)氏をSuper Medical/Mental Officer (以下、SMO) として迎えます。

じげん社は、経営理念である「OVER the DIMENSION(次元を超えよ!)」を達成すべく、働きがいのある会社作りにこれまでも積極的に取り組み、Great Place To Work「働きがいのある会社」ランキングでも3年連続ベストカンパニーに選出されています。今後、“次元を超える事業家集団”として、組織全体がさらなる飛躍を遂げるために、単に社員の健康問題に対処するだけではない新しい産業医、SMOの在り方を追求し、リクルートでの社会人経験も踏まえた尾林氏の医学的見地に基づく助言を組織運営に最大限活かしてまいります。

■ ZOID(ZIGExN Outstanding Innovative Director)制度とは
ZOID制度とは、業界や職種を問わずに突き抜けたスキル・ご経験をお持ちの社外のプロフェッショナルな方々に門戸を開き、じげん社の事業や組織成長を共に加速していただく制度です。ライフメディアプラットフォームを主力事業とするじげん社は、組織においても社内外問わず高い志を持った優秀な人材が集うプラットフォーム創りを目指しています。ZOID制度 第一弾として2013年7月より元株式会社はてなCTO、元グリー株式会社ソーシャルメディア統括部長の伊藤直也氏に、じげん社の開発力を一層高めるためのアドバイザーとして参画いただきました。

■ 尾林 誉史(おばやし たかふみ)
東京大学理学部化学科を卒業後、2001年、株式会社リクルート入社。5年間在籍した後に医師を志し、6ヶ月という短期間の受験勉強を経て、2007年、弘前大学医学部医学科に3年次学士編入。在学中に、BLS/ACLSを取得。2011年、医師免許取得後、現存する精神科病院としては最古の歴史(1872年開設)を有する東京都立松沢病院に初期臨床研修医として入職、身体合併症/スーパー救急を含む精神科の基礎を学ぶ。在職中、東京都立墨東病院(主に内科領域)、東京都立広尾病院(主に救急領域)にて研鑽を積み、ICLS/日本医師会認定産業医を取得。2013年、東京大学医学部附属病院 精神神経科に入局し、現在、医療法人 厚生会 道ノ尾病院にて精神科医として勤務中。

■ SMO(Super Medical/Mental Officer)とは
SMOは、通常の産業医※としての業務(健康診断結果表のチェックや有所見者の洗い出し、過重労働の傾向が見られる社員との面接など)に加えて、日々の業務環境をより詳細に把握し、特にメンタルヘルス問題について、予防的な措置を講じるなど、経営陣と密な連携をとりながら、組織自体のあり方や必要な制度について助言し、じげん社員が万全のコンディションで力を発揮できるよう支援する責務を担う新しい役職です。
また、社内の委員会制度である「ZIGExIN(じげイン)」※の1つで、じげん社員の健康習慣の改善を目指し、様々な施策を企画・検討する「保健委員」と定期的な意見交換を行い、社員と共同で健やかな労働環境づくりを推進いたします。

※産業医:
医師であることに加え、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備えた者。その要件は労働安全衛生法第13条第2項で定められている。

※ZIGExIN (じげイン):
じげん社では、会社は皆で創っていく、運営していくという考え方のもとで、全員何らかの委員会に所属して会社運営の役割を担う。3ヶ月で委員会活動の成果発表、メンバーチェンジ&改善点の引継ぎを重ね、従業員視点で快適な環境づくりを実現しており、副次的な効果として職種や担当サービスが異なり、業務上の接点を持ちにくいメンバー同士が交流する機会にもなっている。現在は清潔なオフィス環境を目指し清掃活動を管理するレレレ委員、季節に合わせて社内イベントを取り仕切るイベント委員、勉強会の開催などで社員の能力向上を図るスキルアップ委員など13の委員が活動。

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SMO 尾林先生に聞く!産業医のお仕事最前線
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Q. 現代の産業医に求められていることはなんでしょうか?また現状の産業医をめぐる課題にはどのようなものがありますか?
厚生労働省の調査によれば、成果主義や裁量制によるストレス負荷の増大、ソーシャルネットワーク化による人間関係の変化などから、うつ病の患者数は1990年代後半から急増しています。また、2012年労働政策研究・研修機構の調査によれば、 自殺者は14年間連続で3万人を超え、このうち約8,200人が労働者で、「勤務問題」を自殺の原因の一つとしている者は2,700人に達しており、特にメンタルヘルスの分野において産業医の果たすべき役割が増していると考えられます。
その一方で現在の産業医をめぐる問題点としては、
・最も必要とされる精神科領域の知識のない医師がその役割を担っている。
・健康問題が表面化してから対処するような構造に陥っている。
・そもそも産業医という存在が従業員に認識されておらず、
機会損失が生じている。
などが挙げられ、必ずしも企業や労働者が産業医に求めるニーズを十分に満たしているとはいえないと思います。

Q. 企業での社会人経験は産業医のお仕事にどのように活かされていくとお考えですか?
一般的な企業において、100人に3人はメンタルを崩される方がいるといわれています。私はリクルート(現リクルートホールディングス)に2001年~2006年までの5年間在籍し、たとえば単価が数万円という立ち上げ当初の新規事業での営業活動や、数億円という規模に上る渉外業務など、様々な業務を経験させていただきました。多職種/他業務の方々との接触頻度も高くなり、その中で不幸にもメンタルを崩される方と向き合う機会も自然と増え、企業の在り方、産業医の在り方、その先にある精神科や心療内科のクリニックの在り方、そしてもちろんメンタルを崩して困っている方の在り方などを、いやというほど考えさせられました。こうした体験をしたからこそわかる、現場の「しんどさ」というものが、プロパーで医師経験を積まれた先生方に比べ、肌感覚として分かることが最大の強みだと思います。
その一方で、たとえば数十社をアライアンスとしてまとめた経験や、経営企画に関わる業務を通じて得られた知見から、“従業員vs経営”という構図になりがちな産業医活動において、両者がwin-winの関係を築けるのではないかと期待しています。

Q. じげん社でSuper Medical/Mental Officerとして取り組みたいことはなんですか?
“Super Medical/Mental Officer”に任命いただいたからこそできる従来的な産業医活動ではなかなか実現の難しいことに積極的にチャレンジしていきたいと思います。
まずは基本の基本として、従業員の方々に産業医という身近なサポーターがいることを知っていただくこと。次に、皆さんの日々の業務環境を把握し、早期に「気付き」へと還元できる仕組みを作りたいと思っています。即ち、これまでどうしても受け身になりがちだった企業のメンタルヘルス問題に、「予防」の観点を導入し、組織自体のあり方や必要な制度についても見直しながら、じげん社員が万全のコンディションで力を発揮できるような支援をしていきたいと思います。  そして万が一メンタルを崩した方がいらしたとして、その方に、企業として、最大限のサポートができるような体制を築いていきたいと考えています。
まだまだ伸びしろのあるベンチャー企業だからこそ、必要なこと、できることがきっとあると思いますので、経営陣はもちろん、社員のみなさんとも密なコミュニケーションをとりながら、一緒に考えていきたいと思います。

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